競合とはなにか?
競合を辞書で調べると、競り合うこと、競いあうことという意味が載っています。経営戦略を立案する中で使う競合とは、自社と同じようなサービスや同じような価値を提供することで競り合っている他社のことを競合として扱っているのでしょう。
ところが、これだけで競合を理解したことになるでしょうか?企業からの視点において競合を考えていくことに、危うさを感じています。
競合はどこにいる?
シンプルに話をすると、競合は顧客の頭の中にいます。これが全てだと考えています。
どうしても企業の視点から競合を探ると、このシンプルな事実が抜け落ちてしまいます。そして僕はその点に危うさを感じています。
競合は顧客の頭のなか?
例えば、お腹が空いていて駅前で手元に1,000円お金があったとします。あなたはなにか食べたいと考えた時、どこに食べに行こうと思いますか?
大手のチェーン店ですか?あるいは地場にある小さな食堂ですか?
どんな答えでも構いません。ポイントは「思いついた順」に優先度がつき、一番最初に思いついたところに行く可能性が極めて高くなるということです。平たく言えば、SEOと同じようなものですね。
つまり、何にするのかという「選択肢」と、その中から場面場面に応じてどういう「検索順位」をつけるのかは、顧客の頭のなかにあります。
そこで私たちがすることは、顧客の頭のなかに自分の会社の商品やサービスと同じようなタイミングで選択肢として挙げられるものは何かと知るということです。自分の会社からどう見えるかに固執せず、柔軟に顧客の頭の中を覗く努力をできるかどうか。ここが、真に競合を理解できるかどうかに分かれ目になります。
ではどうしたら頭の中を覗けるか?
単刀直入に言えば、「きく」ことを通じて、頭の中を覗くことができます。
「きく」には、「聞く」「聴く」「訊く」の3種類ありますが、これらを活用して、顧客の頭のなかを覗き、見えるようにしていきます。
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