#14 年初に考える事

2015年は色々と考えることがありました。特にM&Aの仲介という事業についてです。

 

数年先、M&Aの仲介という事業の大部分は自動化されるだろうと考えており、そんな外的環境において弊社はどのような価値を顧客へ提供できるのか。方向性は2つに絞られるという結論に至りました。

1)アナログに徹すること

M&Aの仲介が自動化される背景には、①広大なネットワーク、②デジタル化という2つの大きな要素を考えることができます。

 

広いネットワークをもち、取り扱う情報を多くしないかぎりある一定の確率で成り立つような自動化は達成しえません。ラーニング技術を用いる場合も、やはり膨大なデータを自動学習させることが不可欠です。そのため、全体としての情報量(n)を大きくすることが必要になります。

 

また、膨大なデータをアナログに手作業で処理するにはやはり限界があります。デジタル化し、データを加工しやすくするためには、ある程度のデジタル理解度が必要になるはずです。

 

以上より、逆張りとしてデジタルデバイスを活用しきれていない層(隙間になるアナログ層)に特化をし、その中に眠る少ない情報をもとに人力でマッチング精度を高めてM&Aの仲介件数を増やしていく方法が考えられるという結論です。

 

しかしこの中では価格による競争を免れることができません。まず価格面で競争できるように、弊社では2015年に着手金を原則無料としました。

 

結果として、案件受託数が増えるという良い循環に入っています。

2) PMIという切り口

案件の入り口で差別化できないのであれば、案件の出口や出口に至る過程までで付加価値を提供できないか?ということを考えます。

 

その切り口が、PMI(Post Merger Integration:M&A後の統合)です。

 

M&Aの最終契約が締結される前から組織の統合作業に着手し、スムーズにグループ化できるような支援をするサービスを提供することにより、案件成就後に当初想定したとおりに組織統合を進めることができます。このサービスには通常大きなコンサルティング費用を要することになりますが、弊社の強みは次の2つです。

 

①M&Aの案件協議中から組織統合や外部取引関係の統合について調整をするようなコンサルティングサービスを提供することができる。

 

②案件背景を熟知していることから、スムーズに統合作業についてコンサルティングサービスを提供売ることができる。

 

この2つの優位性を活かして、付加価値サービスを提供していくことで2016年はさらなる案件成就を目指していきます。

そして今年も・・・。

M&Aというひとつの経営手段を通じて、事業が継続していく姿、そして事業が成長していく姿をお客様とともにデザインしていきます。相談は無料になっておりますので、まだ先の話でも構いませんし、第三者として助言が欲しい場合でもお話をしております。まずはお気軽にお問い合わせください!